

賃貸で電力会社を変えようとして止まる原因で、いちばん多いのがこれです。
「一括受電(いっかつじゅでん)」
個別に申し込もうとしても通らない、または「この物件は切替できません」と言われます。
これはあなたの手続きが悪いのではなく、建物の契約の形が違うだけです。
通常の家庭は、部屋(世帯)ごとに電力会社と契約します。
一方で一括受電は、マンション(建物全体)でまとめて契約します。
| 契約形態 | 誰が契約する? | 入居者は電力会社を変えられる? |
|---|---|---|
| 個別契約 | 各部屋(契約者) | 基本的に変えられる |
| 一括受電 | 管理組合/オーナー等(建物) | 原則、個別に変えられないことが多い |
ポイント:一括受電は“電気をまとめ買いする仕組み”です。まとめ買いしている以上、入居者が勝手に契約先を変えると仕組みが崩れます。
理由はシンプルです。
あなたの部屋単体ではなく、建物が契約主体だから。
ここで混乱しがち:電力自由化=誰でも自由に変えられる、ではありません。契約主体が自分であることが前提です。
確実なのは管理会社確認ですが、先にセルフチェックもできます。
| サイン | どう見える? | 一括受電っぽさ |
|---|---|---|
| 請求が家賃と一緒 | 電気代が管理会社から請求 | 高い |
| 電力会社の明細が出ない | 検針票/マイページがない | 高い |
| 入居時に説明があった | 「電気は指定」など | 高い |
| 申し込みが通らない | 供給地点番号で弾かれる | 要確認 |
最短:「家賃と電気がセット請求」なら、一括受電か子メーターの可能性が高いです。
質問テンプレ:
「この物件は電気が一括受電ですか?部屋ごとに電力会社を変更できる契約形態でしょうか?」
これで、相手は「一括受電か否か」を答えるだけなので早いです。
一括受電は、個別の切替が難しいことが多いです。
その場合、現実的な選択肢はこの3つになります。
| 対策 | 向いている人 | ポイント |
|---|---|---|
| 節電(使い方の最適化) | すぐ効果が欲しい | 空調・給湯・待機電力が効く |
| 設備/契約条件の確認 | 請求が納得できない | 共用部や算定方法の確認 |
| 次の引っ越しで条件を選ぶ | 根本的に変えたい | 「個別契約可」を条件に入れる |
割り切りポイント:一括受電は“建物の仕組み”なので、個人の工夫で突破するより、できることに集中した方が精神的にもラクです。
一括受電ではないのに申込みが通らない場合、よくあるのは次です。
次のページ:子メーターの注意点を整理すると、ここもスッキリします。
都市ガスをセットで考える場合も、建物側の契約条件で制約が出ることがあります。まず電気側の契約形態を確定させてから、必要な人だけセットを検討すると判断がズレません。